うっかり親がやっている?子供の心を傷つけるダメ行為

子どもの気持ち

 

 

前項からの続きになりますが、親はどういうわけが、やはり「勉強しなさい」という言葉を使ってしまいます。ここで考えてもらいたいのは、この言葉の対極にあると思われる「ほめる」言葉です。育児書や教育書でも多く採り上げられている「ほめること」の重要性です。

 

「ほめること」が重要だということは、親も実は自覚しているはずなのですが、つい口癖である「勉強しなさい」などの叱咤激励の方を使ってしまうのです。こうした習慣は、親の世代が子どもだった昔から、あまり変わっていないようです。

 

子どもに期待する仕事は勉強だけではありません。そもそも子どもはなぜ勉強しないのでしょうか。理由はいろいろあると思いますが、一番の原因となっているのは、「勉強することに何の意味があるか?」と疑問をもっているからでしょう。算数や数学は重要科目です。しかし日常生活では加減乗除があれば十分で、どうして複雑な方程式や微積分など勉強しなければならないのか、と思っているはずです。

 

そんな疑問に、「とにかくやるべきことはやりなさい」と問答無用で返答していませんか。押し切るのも1つの方法ですが、子どもにしっかり納得してもらうことの方が、結局は効率もいいと思います。子どもだって勉強することの意味を教えてもらいたいと期待したいところでしょう。叱咤激励だけでは全くの無駄になってしまう恐れがあります。

 

表題は「うっかり親がやっている? 子供の心を傷つけるダメ行為」です。単なる叱咤激励もそうしたダメ行為に入るはずです。

 

「しっかり勉強する」の「しっかり」にはいろいろな意味が含まれています。毎日コツコツ勉強するのか、得意な科目をもっと伸ばすのか、苦手な科目を克服するのか、自分から進んであまり勉強しない子どもの場合は、特にどれをしたらいいのかがわからないと思います。勉強が好きか嫌いかの各人の程度もありますが、それこそいっしょになって考えてあげましょう。無理強いこそ子供の心を傷つけるダメ行為だとしっかり認識しましょう。